アーカイブ: 2013年3月
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マーダヴァ『ジャイナ教綱要』を解読する
『ジャイナ教綱要』を解説。著者マーダヴァの創作に加えて、様々なジャイナ教の著作の引用により構成されている。ジャイナ教は極端な不殺生の戒律によって知られるが、一方では徹底した相対主義の論理に依拠してもおり、宗教的リゴリズムが相対主義と同居するという独特の性格を備えている。 -
ヴァーツァーヤナ『論証学入門』を解読する
ニヤーヤ学派の『論証学入門』を解説。解脱の道筋は論理的に基礎づけられるとする態度は、ある意味真摯だ。だがその真摯さゆえに、解脱の可能性をめぐって他の学派と解決できない信念対立へと入り込んでしまっている。 -
ラーマーヌジャ『最高神とその様態』を解読する
インド六派哲学、ヴェーダーンタ学派に属するラーマーヌジャの『最高神とその様態』。本書の議論はほぼ宗教的であり、哲学的とは言いがたいが、救済(解脱)の可能性を基礎づけようとする試みが取らざるをえない過程を示している点では注目に値する。 -
シャンカラ『不二一元論』を解読する
『不二一元論』は、インド哲学の一派ヴェーダーンタ学派を代表するシャンカラによって著された著作だ。ヴェーダーンタ学派のスタンスは、ちょうどサーンキヤ学派やヨーガ学派の対極にある。それらが二元論的な世界観を示しているのに対して、ヴェーダーンタ派は一元論的な世界観を示している。