アーカイブ: 2014年9月
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ガダマー『真理と方法』を解読する
『真理と方法』は、ドイツの哲学者ガダマーの主著だ。解釈学では有名な著作だが、ポイントは、私たちの理解は歴史的な伝承により規定されており、過去と現在の絶えざる「地平融合」において生じるという一点に尽きる。一回読めば十分だ。 -
マンハイム『イデオロギーとユートピア』を解読する
本書は社会学者カール・マンハイムの著作だ。マンハイムは「存在の被拘束性」の概念に基づき、「浮動するインテリ層」がユートピア、イデオロギー無き現代の世界像を統合し、私たち人間の意志を救い出さなければならない、と論じる。